腰痛ってなんで起こるの?痛みが生じやすい場所や腰痛のメカニズムを解説

腰痛というと、腰周辺のトラブルによって起こっているものばかりと思われがちです。しかし、実際のところは腰痛の範囲は広く、さまざまな部位の不調が腰痛を引き起こす原因となっています。そこで今回は、腰痛が起こるメカニズムや、腰痛が起こりやすい場所について解説します。

腰痛が起こるメカニズムを5つのパーツ別に解説

腰痛には、筋肉、骨、椎間板、内臓、神経の不調が関わってきます。

それぞれの不調が腰痛を引き起こすメカニズムについてご消化いします。

筋肉

筋肉のつっぱりやコリ、炎症などによって、腰痛が起こります。腰痛の中でも有名な「ぎっくり腰」は、筋肉に急に負担がかかることで、断裂を起こり、痛みが生じます。主に重い物を持った時や体をひねった時などに、筋肉が刺激されて、腰痛につながることが多いです。

姿勢を担う脊椎を中心に、さまざまな骨の不調により、腰痛が引き起こされていることがあります。例えば加齢によって骨密度が下がると「骨粗しょう症」になり、背骨が押し潰されて「圧迫骨折」になると、下半身のしびれを伴う腰痛が出るようになります。他にも、骨ができあがっていない成長期のスポーツ選手に多い症状である「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」は、腰椎の後方部分が分離して、腰に痛みが生じることがあります。

椎間板

椎間板は、骨と骨の間でクッションのような役割を果たしている部位です。椎間板に大きな負担がかかると、組織が破綻し、椎間板が後ろに飛び出した状態になります。突出した椎間板が神経を圧迫することで、腰痛が発生します。これを「椎間板ヘルニア」といいます。

加齢に伴う椎間板の老化が原因となるだけでなく、重たい荷物を持つ、中腰の姿勢を長時間続ける、激しいスポーツを行うなどの行動から、椎間板に負担がかかることもあります。

内臓

大動脈瘤や腫瘍、腎臓やすい臓の炎症、尿管結石、子宮や卵巣といった婦人科系の病気などの内臓に関わる病気の症状として、腰痛が起こることがあります。内臓疾患が原因の場合は、じっとしていても痛みが続く上、だんだんと痛みが強くなっていくことが特徴です。

神経

「座骨神経痛」や「腰部脊柱管狭窄症」、「骨粗しょう症」をはじめ、他の部位の不調から神経が圧迫されることによって、神経障害が起こり、腰痛が起こることがあります。また、神経は気温変化による筋肉の硬直によっても刺激されて、痛みにつながることもあります。また、神経の圧迫具合によって痛みの程度は異なります。

 

腰痛が起こりやすい筋肉・骨の場所一覧

3d rendered medically accurate illustration of the sacrum

先述では大まかな部位ごとに痛みのメカニズムをご紹介しましたが、続いては腰痛が起こりやすい筋肉や骨の場所やそれぞれの症状をピックアップしてご紹介します。

胸椎

胸椎とは、脊椎の一部であり、頸椎と腰椎の間を繋いでいます。胸椎は背骨の大部分を占めるため、筋肉が固まって動きが悪くなると、腰の骨にも負担がかかり、腰痛の原因となります。

肋骨

肋骨は、胸部を大きく覆っている骨のことで、左右12本の骨が対となって構成されています。上半身を動かさない状態で長時間過ごした場合や、ストレスによる疲労やコリによって、肋骨は硬くなりやすく、背骨やその周辺の筋肉まで硬くなることで、腰痛につながります。

腰方形筋(ようほうけいきん)

腰方形筋は、骨盤の上にある四角形の筋肉のことで、臀筋の働きをサポートしています。腰方形筋は左右対象に存在する筋肉なので、どちらかの筋肉が硬くなったり筋力が落ちたりしてしまうと、骨盤にも左右の高さの差が生じてしまいます。その結果、骨盤が傾き、脊柱の安定性が損なわれて、腰痛が起こることになります。

脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

脊柱起立筋とは、頭蓋骨の下から背骨を経由して、骨盤まで続く筋肉のことです。背中でも広範囲の面積を持つ筋肉で、姿勢意地に欠かすことができない存在です。日常的に使用されることが多い筋肉である分、衰えたり凝り固まったりすることによって、腰への負担を高め、痛みを生じさせることがあります。

腰椎

腰椎とは、腰部分を大きく担う骨のことで、5つの骨がブロック状に積み上げられて構成されています。前かがみの姿勢や反り腰による負担がダイレクトにかかるため、痛みが生じます。特に骨盤の骨である仙骨との接続部に痛みが生じやすいといわれています。

仙腸関節(せんちょうかんせつ)

仙腸関節とは、骨盤部分にある仙骨と腸骨の間にある関節のことです。通常は靭帯で固定されていますが、出産や外傷などをきっかけに緩むことによって、不安定な状態になり、関節が動く時に痛みが発生することがあります。

梨状筋(りじょうきん)

梨状筋とは、股関節の動きに関係する筋肉のことです。長時間のデスクワークや中腰での作業などによって、梨状筋に過度な負荷がかかると、筋肉の柔軟性がなくなり、坐骨神経を圧迫して腰痛が引き起こされます。

臀筋

臀筋は、お尻にある大殿筋・中殿筋・小殿筋をまとめた総称です。真っ直ぐな姿勢を保つために必要な筋肉で、大小さまざまな筋肉が集まって構成されている分、筋肉が凝りやすいです。臀筋が凝り固まることで、姿勢が悪くなり、腰に痛みが生じるようになります。

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